鶴
作詞:R.ガムザトフ
作曲:Ya.フレンケリ
訳詞:中島章利
時々私は兵士たちのことを思う
血まみれの戦場から帰ることのなかった彼らのことを
兵士たちはいつか、わが大地で眠りについたのではなく
白い鶴に姿を変えたのだ、と
彼らはあれから今もずっと
飛び続け、私たちに空から話しかけている
そのせいではないだろうか、空を見上げて
幾度となく悲しげに私たちが押し黙るのは?
空を飛んで行く 疲れた楔形の群れが
夕暮れの霧の中を飛んで行く
その列の中にある小さな隙間は
もしかすると、私が入る場所なのかもしれない!
いつの日か私も鶴の群れと一緒に
この青灰色のもやの中を飛んで行く日が来る
空から鳥のように声をあげながら
地上に残る人々みんなと別れていくのだ