僕はホタルになってかえってくる。

この絵は日本の神風特攻隊、第2次世界大戦でアメリカの軍艦につっこんでいった操
縦士たちの話からひらめきました。
トメは沖縄の近くの隠れ谷、チランで居酒屋を開いていた女性です。操縦士達の多く
はまだ十代で、彼らは最後の日々をトメの店で過ごしました。三郎という二十歳の操
縦士は飛行機に乗る前の日、トメに言いました、明日の夜また会いに来ると。トメの戸惑いを見て、三郎は笑って言いました。「僕はホタルになって帰ってくるよ。」
次の夜、一匹のホタルが店にひょこんと入ってきました。トメは叫びました。「見て、みんな、三郎ちゃんよ。」
(全文は雑誌アジア版タイム2002年9月2日号22頁  Vol. 160, No. 8)
この物語を読んで私はロシア の美しい歌を思い出しました。その歌は「血にまみれた
戦場の兵士は祖国に倒れたんじゃない、彼らは白い鶴に生まれ変わったんだと思う」

と始まります。

この絵を戦争の犠牲になって命を落とした人、戦争のために愛する人を亡くした人に捧げます。